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 e-Bookとして『帆船の社会史』を刊行し、また特集「イギリス人船員史」を収録してきた。その
 職業基盤である、イギリス海運史については、大筋をなぞるにとどまった。
それを全面的に補 強する資料として、
 ロナルド・ホープ著『新イギリス海運史』、ジョン・ムリー社、1990
 Ronald Hope:A NEW HISTORY OF BRITISH SHIPPING, JOHN MURRAY, 1990
の一部を仮訳し、それを解題することとした。
  同書の目次構成は、以下の通りである。
 プロローグ

第T部 イギリス海運の創世期
(前3000-後1400)
 1章 帆走の始まり(前3000-後300)
  2章 ケルト人・サクソン人・ヴァイキング
 (300-1100)
  3章 中世の船と交易(1100-1400)

第U部 イギリス海運の発展期
(1400-1890) 
  4章 冒険商人(1400-1498)
  5章 イングランドの海外展開(1498-
1552)
  6章 北方航路と南方航路(1552-1569)
  7章 黄金の輝き(1569-1581)
  8章 私掠の利益(1581-1588)
  9章 東洋への長い道(1588-1603)
 10章 イギリス帝国の種子(1603-1649)  
 11章 オランダの敗退(1649-1689)
  12章 奴隷交易の勃興(1689-1739)
  13章 植民地の繁栄(1739-1776)
  14章 戦争と膨張(1776-1815)
  15章 汽船の誕生(1815-1850)
  16章 クリッパーと汽船(1850-1870)
  17章 波の頂点(1870-1890)

第V部 イギリス海運の発展期
(1870-1988)
 18章 一時代の終わり(1890-1914)
  19章 第1次世界大戦(1914-1920)
  20章 長い不況 (1920-1939)
  21章 第2次世界大戦(1939-1948)
  22章 平穏な年月(1948-1957)
  23章 海運大革命(1957-1973)
  24章 一路くだり坂 (1973-1988)

  エピローグ(大論争)
  このうち、第V部イギリス海運の発展期(1870-1988)は、すでに三上良造訳『英国海運の衰
 退』(日本海運集会所編集、近藤記念海事財団発行、1993)として、翻訳、刊行されている。
 ここで解題するのは、e-Book『帆船の社会史』に対応する、三上良造訳以外の、第T部イギリ
 ス海運の創世期(前3000-後1400)および第U部イギリス海運の発展期(1400-1890)である。
  ホープ氏は、1921年生まれで、オックスフォード大卒、同PhDを取得しており、長年にわたり、
 船員教育組織に関係し、1974−86年マリン・ソサイアティ総裁を勤めたとされる。
  この書物の最大の特徴は、きわめて多種多様で、膨大な参考文献をもとに、具体的に記述
 されていることである。
  さて、この書物は、プロローグにおいて、仮説をあれこれ追及するのが、ここで本書の目的で
 はないとし、先学の業績を敷衍することを目指すとしている。
  その先学とは、W.S.リンゼー著『海運の歴史と前近代商業』全四巻 (W.S.Lindsay,A History
of Merchant Shipping and Ancient Commerce, 4vols, London, 1874-6)である。

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